松岡美術館 ブログ

青のうつわ 脇役ですが 

当館では、各展示室のガラス清掃は館員が行っています。
展示ケースを拭く時は、現在展観中の作品を観察する絶好の機会016.gif
奇妙に思われるかもしれませんが、館員といえども日常業務中は作品をじっくり鑑賞する時間は案外ととれないもの、ましてや自分の担当していない展示は尚更です。

暑さが厳しくなってきた今日この頃、ガラス清掃が楽しみなのは 青のうつわ −東洋の染付と青磁を中心に− を展示中の2階展示室4。中国の青花(せいか)、日本では染付(そめつけ)と呼ばれる白地に青い模様が描かれている陶磁器は、見るからに涼やかで、作品ひとつひとつの磁肌の白さやコバルトブルーの発色の微妙な違い、描かれた文様の軽やかな筆さばきなど、見飽きることがありません。
もちろん手はせっせと動かしながらです! 029.gif

明時代の青花葡萄文大盤(せいかぶどうもんおおばん)は、名前の通り葡萄が主役ですが、その周囲を廻る唐草文には、菊、撫子(なでしこ)、牡丹、椿、といった色々な種類の花が描かれています。花弁の輪郭線をぎりぎり残して青い色を重ね塗りしているので、幾重もの花弁を塗りつぶすことなく、そのニュアンスが上手く表現されています。
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ちょうど展示されている場所がL字型ケースの曲がり角辺りなので、裏側にも同じ唐草文があるのがよーく見えます。
展示室4 最初のケースには元〜明時代初期の青花大盤がずらり!
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ガラスを拭きながら、脇役の花々の可憐な姿や青の濃淡の美しさを心の中に描き留めるのが、私の目下のところの小さな楽しみなのです。
会期中に是非リアルスケッチもしたいのですが、さてさて? 011.gif
ちなみに当館では、鉛筆でのスケッチ可能です。その際は、近くでご覧になっている方々へのご配慮もお願い致しますね。

青のうつわ −東洋の染付と青磁を中心に− ご案内はこちらです。

清々しく爽やかな色あいの陶磁器たちがお待ちしています。ちょっと涼みにいらっしゃいませんか?スケッチブックと鉛筆もお供にどうぞ!    (Terajima)
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by matsu_bi | 2011-07-04 10:00 | 企画展について

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