松岡美術館 ブログ

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スクールプログラム「アーティストの1日学校訪問」@港区立笄小学校

先日、港区立笄小学校の図工教諭である江原先生にお招きいただき、笄小学校で行われた5年生の図工の授業に参加してきました。

講師は淺井裕介さん。
身の回りの素材を用いて、キャンバスに限らず角砂糖の包み紙などへのドローイング、泥や白線を使った巨大な壁画や地上絵のシリーズまで、あらゆる場所と共に奔放に絵画を制作するアーティストです。

今回の授業は様々な土地の土を使って、先生方や現代美術館の方々が貼り合わせた大きな不織布にみんなでひとつの絵を描こうというものでした。
そこで、当館もお庭の土を提供しました。
他には海外の土や○○さん家のお庭の土など、様々な土が集められていました。

授業が始まると、淺井さんが二枚の大きな不織布の中央に、一枚には鳥を、もう一枚にはおおかみのような獣を描きました。
これから、この動物の周りにみんなで森を作るということでした。
森作りは丸を描くことから始まりました。最初は1つ、次は丸を2つつなげたもの、次は3つ、次は4つ。
丸を描くだけでも、まん丸だったり楕円だったりと十人十色みんな少しずつ違っており、個性が見えて面白いものですね。
それから、丸から木を生やし、枝と葉を描きました。そして、根の部分にはなんと、動物を描きました。
淺井さん曰く、「土で描いているんだから、根が動物の形でもおかしくないでしょ」、とのことでした。
この絵にみんなで植物や動物に色をつけたり、空に星を散りばめたりして装飾していきました。
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完成したものが、こちら!
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こんなに素晴しい大作が出来上がりました!
そして、この絵を笄小学校の校舎の外壁に展示するとのことで、拝見してきました。
しかし残念なことに、鳥の絵は鳥が描かれていたからか強風に乗って飛んでいって(破れて)しまったそうで、獣の絵だけの展示でした。
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素材とテーマの影響か外で見るほうがしっくりきます。さらに、この場所は学校の敷地外からも見えるので、近隣の方の目にも触れます。自分たちが作った作品を先生や現代美術館の方々の協力のもと展示してもらい色んな人に見てもらうということは、単に技能や知識の習得だけでなく自分を取り巻く環境についても学べ、子どもたちにとって良い経験になるだろうと感じました。そして、なによりプロのアーティストである淺井さんとともに創作したことは、子どもたちみんなが持っているアートの才能、感性を引き出すきっかけになるでしょう。
そして、当館も近隣の学校と連携し、地域の子どもたちが美と出会う場を提供していきたいと思います。

最後に......淺井さんの個展「この本に描く」が2月5日(日)まで恵比寿のNADiff a/p/a/r/tで開催中です!
個展の詳細はこちら

山口


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by matsu_bi | 2017-01-25 16:52 | その他

小林武雄先生ご来館

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只今展示室5で出展中の《帰鷺》を制作された
小林武雄先生(御歳89歳)が本日当館にお見えになりました。

先生は《帰鷺》と対面して、
「筆のタッチや茶色の色の深さをみていると、当時(昭和47年)は
いきいきしていた。まるで嫁に行った娘にあったような感覚です。」
としみじみとおっしゃっていました。

《帰鷺》は小林先生の地元千葉県野田市で制作されて、
その時は今よりも杉林や鷺が多かったそうです。


「わたしの好きなシロカネ・アート展 Vol.3 もう一度会いたい、
松岡コレクション」
9月26日(土)迄です。




                          
(小林)

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by matsu_bi | 2015-09-11 16:00 | その他

あーとなおしゃべり

舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに

「まなざし」―今年のトレンドでしょうか。
期せずして続けて行ってまいりました。

戦後日本の具象彫刻界を代表する作家のひとりである
舟越保武は、岩手に生まれ、育ちました。
父は厚い信仰を持つクリスチャンでした。
保武少年にとってその姿は、
反発の対象となったこともあったようです。
親の姿や生き方が自分にとってどれだけ大切なことかが
わかってくるのは、ずっと後のこと。それは
誰もが、ほのかに感じることではないでしょうか。

やがて東京美術学校彫刻科へ進み、
中学時代から憧れたロダンのような作品作りを目指します。

美しい、具象の世界。石とは思えないほどのぬくもり。
しなやかな命の表現。
静けさの向こうがわにひそむ、厳しさ。
病を得てからの左手による作品の数々…その、力強さ。

9月6日(日)まで練馬区立美術館で開催しています。
言葉にならない癒しの空間が、そこにあります。

黒川
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by matsu_bi | 2015-08-01 16:55 | その他

あーとなおしゃべり シャルフベックのまなざし

「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」 展

やっと、行かれました。東京芸術大学大学美術館にて開催中の展覧会です。

「フィンランドの国民的画家による初の回顧展」と銘打つだけに、初期から晩年まで80点以上の作品が展示されていました。
幼い日の事故により、小学校に通えなかったそうですが、家庭教師によって絵の才能を見出され、国内の芸術学校や画塾で学んだあと、パリにわたり、マネ、セザンヌ、ホイッスラーなどの影響を受けました。女性らしい、繊細で柔らかなタッチ、何よりも対象を見つめるまなざしの暖かさに心打たれました。

1889年のパリ万博で銅メダルを獲得した《回復期》は彼女の代表作でもありますが、その数年前に描かれた《扉》という作品が個人的には好きです。

7/26(日)まで芸大美術館、その後、仙台・宮城県美術館、広島・奥田元宋・小由女美術館、神奈川県葉山・神奈川近代美術館 葉山と、来年3月まで巡回展が続きます。

また、違うスペースで、もう一度じっくり作品に向き合いたいと思っています。 黒川

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by matsu_bi | 2015-07-20 15:03 | その他

あーとなおしゃべり

なんと、2年近くも‘おしゃべり’をしていませんでした!

どうりで、感性が磨り減っているような気がしていたのです。
ドキドキ、ワクワクしたニューヨーク旅行からはあっという間に2年がすぎようとしていて、
「つづく」なんて言っていたニューヨーク珍道中のおしゃべりは
完全に中断してしまいました。
私の記憶も、遥か彼方・・・

でも、ひとつだけ。

メトロポリタン美術館のほど近くに
「フリック コレクション」という個人コレクションを公開しているミュージアムがあります。
フリックさんの邸宅を少し改築して美術館にしているのですが、
2年経っても、その時の感動が蘇るほど素晴らしい空間と、コレクションでした。
あまり時間がなく、ゆっくりすることができなかったのは本当に心残りで、
是非とも、もう一度行きたいところです。

メトロポリタンも近代美術館もグッゲンハイムも決して十分時間があったとは言えません。
次回はホイットニー美術館にも行きたいと思うし、少しは公園散策もしてみたい・・・
一度行くと、旅の楽しみ方が見えてくるようです。
でも、その楽しみは数年先にとっておきましょう。

今年はもう少し‘おしゃべり’をしたいと思いますので、時々お付き合いください。 黒川

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by matsu_bi | 2015-05-22 16:04 | その他

ロビーコンサート アートとともに フルートの調べ

開き始めた桜をバックに、3月28日(土)午後3:30から、本年3回目のロビーコンサートを開催しました。
演奏はフルーティストの槇本吉雄氏。今回は展示室3のヒンドゥー彫刻の一つ《踊る少年クリシュナ》にちなみ、東洋的な一曲も加えてくださいました。
プログラムは、以下のとおりです。

1 ラルゴ            G.F.ヘンデル
2 月の光            C.ドビュッシー
3「笛吹きたち」より クリシュナ A.ルーセル
4 朝の歌            E.W.エルガー
5「無伴奏フルートのための3つの小品」より 翡翠 P.O.フェルー
6 亡き王女のためのパヴァーヌ  M.ラヴェル

クリシュナはヴィシュヌ神の化身と言われる美男子の神様です。笛の名手でもあったと言われ、神様たちもその音色に陶酔したそうです。少年時代から様々な逸話が語られるクリシュナの、悪戯な姿を彷彿とさせる響きに、みなさん聴き入っていらっしゃいました。

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槇本氏は5月17日(日)広尾のMGホールでコンサートを開催されます。詳しくは槇本氏のHPをご覧下さい。http://www.h2.dion.ne.jp/~flute.ym/

今月のコンサートは4月25日(土)3:30から、弦楽合奏団 ENSEMBLE MINATOのみなさんの演奏です。新緑の庭園をバックに、ゆっくりおすごしください。皆様のご来館をお待ちしております。

黒川
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by matsu_bi | 2015-04-11 16:58 | その他

謹賀新年

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旧年中はご来館下さいまして誠にありがとうございました
本年もよろしくお願い申し上げます

皆様にとって良い一年でありますように


美術館職員一同

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by matsu_bi | 2014-01-01 00:00 | その他

あーとなおしゃべり



6月のニューヨーク探訪から、あっという間にひと月以上すぎました。
二日間で4件の美術館へ行きました。初めてのニューヨーク、しかも個人旅行。ほとんど無計画、
というわけで、珍道中は免れませんが、それなりに堪能してまいりました。
ニューヨークは町中にアートな景色があふれていました。
少しだけおしゃべりさせていただきます。

メトロポリタン編
初めてのメトロポリタンは、入口から圧倒されました。
アメリカではすでに学校は夏休み。金曜日ということもあってか、入口階段付近に子どもも、大人も、ラフに腰掛けそれぞれの休日を楽しんでいました。

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友人二人とは2時間後玄関付近で、という約束をしてそれぞれ自由行動。
日本語のガイドマップを持っていざ!!!
まず2階に上がり、廊下に陳列されている中国陶磁器にうっとり。
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いやいや、そんなにゆっくりこれを見てはいられない、ということで、西洋絵画の部屋へ向かいました。
何と言っても、今回私は「印象派とその時代」の担当ですから、その辺はちゃんと押さえておかないと。
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(上の写真はローザ・ボヌール《馬市 The Horse Fair》です。 )

しかし!あまりの素晴らしさに、そして数の多さに、時の経つのも忘れ、何度も行きつ戻りつ(迷ったというのもあります)している間に1時間半経過!え~!約束の時間まであと30分!まだ、エジプトも、ギリシャ・ローマも観ていな~い!でもそれだけはとにかく行かねば!ということで、小走りにその方向に向かいます。辿りつくのも至難の業なのですが、行かれました。
ほぼ立ち止まるということはできず、でも、やっぱりエジプトの遺物の前では何度か立ち止まり、約束時間に遅れること5分ぐらいで、玄関に到着。
友人は日本と中国のコレクションを見て来たらしく、きれいだった~と。え~~~観たかった~~!

たとえ、一日中いたとしても、不十分。それがメトロポリタン。ということを思い知り(ルーブルや大英博物館、故宮も同じ。いやいや日本だってもちろんそうです)後ろ髪ひかれつつ遅い昼食を取りに近くのレストランに向かいました。店でオノヨーコさんとすれ違い、ニューヨークをまたまた感じたのでありました。   つづく

黒川
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by matsu_bi | 2013-08-04 18:39 | その他

あーとなおしゃべり

暑さ厳しき折、皆様いかがお過ごしですか。お見舞い申し上げます。
あっという間に前回のおしゃべりから2カ月が過ぎてしまいました。

6月終わりから7月初めにかけ、少し早めの夏休みをいただきました。
初めてニューヨークに行ってまいりました。ニューヨークといえばメトロポリタン。
もちろん行ってきましたが、全くと言っていいほど、見られない!ただ、その雰囲気に浸ってきただけ
というかんじでしょうか。
でも、そのお話はまた次回に…
で、今日は大倉集古館で開催中の(7月28日までです!)「伝わる技、伝える技」展の感動を少し…

《刀剣》の美に魅了されたのは、ほんの5年ほど前のことです。はっきり言って、何もわかりません。
ただ、単純に、鍛錬されたその姿と、込められた魂にひかれてしまうだけです。拝見しているだけで、背筋がピンと伸びる気持ち、すうっと心が静寂さに引き込まれる感じ、がします。
大倉集古館では毎年、新作の発表があります。
今年はイベントの日に伺うことができました。銘切と土置という工程を刀匠の方に見せていただきました。銘切とは文字通り、銘を刀に刻む工程。文字には刀匠の特徴が現れるのだそうです。土置とは刃文の景色(模様)をどう作るかという工程。お~なるほど!そういうことかあ~。    というわけでたくさんの刀剣ファンとともに、私のようなワカランチンもわくわく、ドキドキの一時間を過ごさせていただきました。新しい事との出会いは、驚きや感動の連続です。
そうだ!今度は絶対刀匠の方の工房を訪ねなければ!と、燃えております。emoticon-0102-bigsmile.gif

大倉集古館 
ホームページはこちら

黒川
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by matsu_bi | 2013-07-23 14:54 | その他

あーとなおしゃべり

5月の感動 その2

上野に行ってまいりました。今月は3回も行きました。emoticon-0100-smile.gif
そのうちの一度は夜のみ。大学の同期の東京出張にかこつけた同期会ですemoticon-0167-beer.gif。卒業して35年程になりますが、なんだかんだと仲良しです。ありがたいことです。上野には、びっくりするほど安くておいしい居酒屋さんありますねえ。

話題はそこではなく、上野で開催中の二つの展覧会でした!
科学博物館「グレートジャーニー」展は6月9日までですが、必見!と私は思います。何がいいとか、どこがポイントとかではないのです。人類が、世界に散らばって行ったその世界観を、どうぞ味わっていらしてください。きっと、(今日も、また言いますが)がいとおしくなると思います。

もう一つは、東京芸術大学美術館にて開催中の「夏目漱石の美術世界」展
5月初めに渋谷、青山の「文学散歩」をしました。渋谷 金王八幡宮、豊栄稲荷(庚申塔がたくさんあります)。青山スパイラルビルの高野長英の碑(長英が潜伏していたところだそうです)、表参道 善光寺のやはり高野長英と渡辺崋山の石碑などなど。半世紀以上東京に住み、渋谷、青山はまあまあ馴染みの土地であるにもかかわらず、全く知らなかった「事実」に出会い驚愕でした。「天地明察」の冒頭(実はまだ読んでいませんが)に書かれている一件、金王八幡宮宝物殿(だったと思います…)で、いつでもご覧になれますよ! あっ、話が脱線してしまいました。漱石との関係は渡辺崋山です。「心」の一節に登場する崋山の絶筆、《黄梁一炊図》、展示されていました!49歳で自害せざるを得なくなった崋山が、自害する日を伸ばして描き上げたという作品、感慨深いものがあります。
チラシには「みてからよむか」とありますが、私は何か一つ、途中まででも読まれてから鑑賞されることをお勧めします。感動が、数倍になるのではないかと存じます。ちなみに私は「倫敦塔」を読み、J.E.ミレイ《ロンドン塔幽閉の王子》に大感動して何度も何度も観に戻ってしまいました。

ミレイは、当館でも只今展示しております。
《聖テレジアの少女時代》は、ミレイが64歳の時の作品。16世紀に活躍した聖テレジアは裕福な家に生まれましたが、母親を早くに亡くし、幼い弟や妹たちの世話を良くしたそうです。きりりと行く手を見据えるテレジアの眼差し、弟の手をしっかり握り進む姿…すでに、神の道を歩む意思を感じさせてはいないでしょうか。                     くろかわ

J.E.ミレイ 《聖テレジアの少女時代》 1893年 油彩・カンヴァス
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by matsu_bi | 2013-05-28 17:46 | その他

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