松岡美術館 ブログ

カテゴリ:レセプション( 21 )




「大雅・蕪村・玉堂と仙厓」展レセプション

先日、出光美術館で開催中の『大雅・蕪村・玉堂と仙厓-「笑(わらい)」のこころ』のレセプションに行って参りました。

まず、展示内容に入る前に取り上げておきたいのが、パネル、ポスター、チラシに使われているタイトルロゴです。というのも、自分が最近見たチラシ・ポスターのロゴで、一番印象に残っているものが今展だったのです。
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ご覧の通り、四人の名前二文字ずつを縦書き・横一列に並べてテンポを持たせ、さらに青と赤、というよりシアンとマゼンタを交互に配することで華やかさを演出しています。シアンとマゼンタは色相でいう「準反対色」にあたり、穏やかな対比を生むため、嫌味なく主張することに成功しているのでしょう。

このシアン、マゼンタは図録にも多用されています。遊び紙の前ペラはマゼンタ、後ペラはシアンに染められ、また、マゼンタは大雅の、シアンは玉堂のイメージカラーにもなっているという手の込みようです。他の画家のイメージカラーは…それは買ってのお楽しみということで(ヒントは先ほど出てきた「色相」です)。

実は、この色のコンビネーションは、展示作品の中にも随所で見ることができます。例えば
池大雅《寿老四季山水図》の「江上笛声図」
池大雅《瀟湘八景図》の「漁村夕照図」など
もちろん、この場合は群青、緑青、辰砂、岱赭などという表現の方が適切なのでしょうが…

さて、今回のテーマは「笑」ということですが、ここでいう「笑」は今のいわゆる「お笑い」ではなく、当時の文化人の間で通じる体制批判やブラックユーモアが含まれています。正直、時代背景や教養に乏しい私には「?」のものもあったのですが、そんな自分でも楽しめたのが、会場のあちこちで見かける「かわいい」キャラクターたちでした。
折りしも、今月の芸術新潮の特集『ニッポンの「かわいい」』の「かわいい♡日本美術30選」に、出光さんの所蔵品もいくつか選ばれているのですが、その中には今回実物が見られる作品も!
同書の中で、「かわいい」は成熟の反動だというくだりがあるのですが、そう考えると、「笑」も「かわいい」もある種のアンチテーゼを内包しているという共通性を見出すことができそうです。

単純に「かわいい」に微笑むも良し、考え落ちに笑うも良し、青と赤の対比を楽しむも良し、様々な角度から楽しめる今展に皆様も是非!

詳細はこちら

(松岡)

P.S.
「かわいい」といえば、当館の何処かにたたずむこの3兄弟もなかなかでは?037.gif
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by matsu_bi | 2011-09-14 15:00 | レセプション

「空海と密教美術」展レセプション

先日、東京国立博物館で行われている「空海と密教美術展」のレセプションに行ってまいりました。
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“展示作品の98.9%が国宝・重要文化財”ということで、文字通りのお宝尽くしでしたが、その中でも特にお勧めしたいのが、展示コーナーの最後に控える仏像曼荼羅。京都・東寺の立体曼荼羅から、出開帳よろしく8体が展示されています。
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暗い室内にスポットの光で浮かび上がる仏像の姿は、3年前に東寺講堂で見たそれらとはまったく違うイメージを受けます。
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これは、空海の意図した立体曼荼羅ではないので仏像曼荼羅としてあるのです。

思えば、我々にとってはどちらでの観覧も「非日常」の行動ですが、仏像にとっては東寺での姿が「日常」、東博での姿は「非日常」ということになります。

美術館・博物館の作品の展示方法には
新たな世界観の中で思い切り非日常を演出する方向
時代や背景を含めて作品の日常を忠実に再現する方向
ただ作品のありのままを飾らずに見せる方向
などいくつも考えられます。
その視点から見てみると、この「空海と密教美術」展は、非日常の演出の中にも密教世界の日常への畏敬の念が伝わってくるような、非常にバランスの取れた展示方法だなという印象が残りました。

詳しくはこちら

(個人的には醍醐寺の大威徳明王の牛が気になる松岡)
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by matsu_bi | 2011-07-28 16:41 | レセプション

汐留ミュージアムレセプション

汐留ミュージアムレセプションに行って参りました(^∀^)

濱田庄司スタイル展7/16(土)~9/25(日)


人間国宝であり現代陶芸の第一人者として有名な濱田氏。
展覧会では、これまであまり取り上げられなかったモダニストとしての濱田氏をご紹介しています。

今までとは違った濱田氏に出会えることでしょう(^∀^)

ぜひ行ってみてくださいませ♪


(ユアサ)
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by matsu_bi | 2011-07-15 17:01 | レセプション

智美術館レセプション

虎ノ門の高台にある智美術館に行って参りました(^∀^)

現代を代表する青磁作家、川瀬忍氏の美術館での初めての個展だそうです。


川瀬忍の青磁 天青から 静かなる青へ7/9(土)~9/25(日)
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とてもきれいなラセン階段で、思わずパシャリ♪
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展覧会では、作陶の変遷を辿る初期の秀作から、本展にて発表する最新作まで
70点余りの作品によりその青磁の魅力をご紹介しています。



ぜひ行ってみてくださいませ(^∀^)



(ユアサ)
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by matsu_bi | 2011-07-13 17:22 | レセプション

「明・清陶磁の名品」展レセプション

本日は出光美術館の「明・清陶磁の名品-官窯の洗練、民窯の創造」展のレセプションに行ってまいりました。
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今回は「名品展」と銘打つだけあって、文字通り、粒ぞろいの名作・大作がずらりと展示されていました。
こういった展示は(自分の場合は)圧倒されて、途中で疲れてしまうことが多々あるのですが、今回は息切れすることなく最後まで堪能させていただけました。その理由の一つに「解説の少なさ」が挙げられます。基本的に作品と作品名・年代・窯名の書かれたキャプションのみ、という至ってシンプルな構成なのです。最初は「初心者にはちょっと乱暴かな?」とも思ったのですが、図録を広げてみて、それが杞憂だと分かりました。図録では1点1点、丁寧に解説されているだけでなく、キャプションの技法用語集まで付いているのです。

解説が煩わしいと思う人は作品だけに集中でき、詳しく知りたい人は図録を片手に見てまわれば良い

やたらと読ませることが多い展覧会も少なくない中、このような配慮は(美術館を運営する立場の一人として)とても大切なことだと感じます。

また、今回は「官窯」と「民窯」を対比させる展示ということで、官窯の作品のキャプションには龍の、民窯のそれには唐子の文様を入れどちらか一目瞭然にしてある、というのも嬉しい心遣いと遊び心でした。

鑑賞陶器の好きな方は必見の名品展、詳細はこちら

(松岡)
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by matsu_bi | 2011-06-27 23:06 | レセプション

「鳳凰と獅子」展レセプション

先日、サントリー美術館で開催中の「不滅のシンボル 鳳凰と獅子」展のレセプションにお邪魔しました。

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当館でも4月まで「ファンタジー」と題して、龍や鳳凰といった幻想動物を描いたうつわなどを展示していましたが、こちらは古代中国の銅鏡から近代日本の布団地に至るまで、鳳凰と獅子に関する作品が一同に展示されています。

高貴で優美な鳳凰
勇壮で威厳に満ちた獅子
という取り合わせはまさに豪華絢爛

時代や国を超えたスケールの大きさもさることながら、対象が想像上の生き物ゆえに作り手の自由な感性が作品から良く伝わってくる、大変見ごたえのある内覧会でした。

今展は会期中に何度も展示替えが行われるとのことで、何度行っても楽しめる(反面、学芸員の方の苦労が察せられる007.gif)というのも魅力の一つですね。

詳細はこちら

(松岡)
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by matsu_bi | 2011-06-11 12:36 | レセプション

レセプション

4月28日(木)ブリヂストン美術館のレセプションに行ってまいりました(^∀^)


アンフォルメルとは何か?-20世紀フランス絵画の挑戦
4月29日(金)~7月6日(水)


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ぜひみなさんも
アンフォルメルの芸術
新たなフランス絵画の魅力を発見してみてください(^∀^)
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by matsu_bi | 2011-04-30 13:20 | レセプション

2箇所のレセプション

2月25日(金)
損保ジャパン東郷青児美術館根津美術館のレセプションに行って参りました(^∀^)


損保ジャパン東郷青児美術館
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選抜奨励展(~4/3まで)
各公募団体展において損保ジャパン美術財団奨励賞を受賞した作品36点と推薦委員が推薦する作品28点が出品されています。



根津美術館
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古鏡とひなかざり(~4/6まで)
ふたつの寄贈コレクションをご紹介する展覧会。村上英二氏より寄贈された中国古鏡のコレクション80点と旧竹田宮家より寄贈された明治天皇・昭憲皇太后より第六皇女昌子内親王が拝領した雛道具約70件が出品されています。




現代から過去へタイムスリップをしたような
とても贅沢な一日を味わいました!
みなさまも同日に連続で行かれてみてはいかがですか(^∀^)
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by matsu_bi | 2011-02-27 16:18 | レセプション

レセプション

本日から開催の
練馬区立美術館
[鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス幻想版画展](~4/3まで)

レセプションが昨日ありました。

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19世紀フランスの版画を取り上げた展覧会は数多く開催されていますが、グランヴィルの個展は本邦初だそうです。鹿島茂氏自身、「グランヴィル狂」を自認されるように、大変充実したコレクションでグランヴィルの生涯をたどることができました。
みなさんもぜひご覧になってください(^∀^)
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by matsu_bi | 2011-02-23 16:09 | レセプション

蔦重展レセプション

昨日はサントリー美術館で現在開催中の「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」展のレセプションに行ってまいりました。
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単なる出版人にとどまらず、歌麿、写楽をスターダムに押し上げ、北斎の才能をいち早く見出した江戸文化の名プロデューサー蔦屋重三郎。
彼の人となりや当時の流行の最先端を伺い知ることができる、大変面白い展覧会です。


会期:2010年11月3日(水・祝)~12月19日(日)
※会期中、展示替えがあります。

開館時間:〔日・月・祝〕10:00~18:00 〔水~土〕10:00~20:00
※11月3日(水・祝)、22日(月)は20時まで、11月23日(火・祝)は18時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで

休館日:火曜日、11月24日(水)
※11月23日(火・祝)は開館

詳細はこちら



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(おまけ) TSUTAYAで蔦屋 at 東京ミッドタウン

(松岡)
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by matsu_bi | 2010-11-03 15:30 | レセプション

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