松岡美術館 ブログ

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映画「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」試写会

昨日は、映画「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」の試写会に足を運びました。


エルミタージュ美術館は、ロシアのサンクトペテルブルクにある国立美術館です。エルミタージュとは「隠れ家」の意味で、もともとは創設者のエカテリーナ2世が気心の知れた人たちと過ごすための場所でした。
設立は1764年と古く、世界遺産にもなっています。ティツィアーノの初期作品《エジプトへの逃避》、ラファエロの《聖ゲオルギウスと竜》、レンブラントの《放蕩息子の帰還》、《ダナエ》など名品中の名品を所蔵し、ルノワール、モネ、マティス、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ピカソなど、フランスの近代美術の名作もそろっています。


映画は、ロシアの美しい街並みと「エルミタージュ美術館は、ロシアの歴史そのもの」という台詞からはじまります。息を飲むような美しい映像と訴えかけてくる言葉に、冒頭から鷲掴みにされました。
「エルミタージュ美術館は、ロシアの歴史そのもの」という言葉の通り、本作は美術館所蔵の名品を紹介するにとどまらず、その背景となる歴史にスポットが当てられています。そこには、戦火から美術品を守り続けた歴代の館長と学芸員たちの知られざるストーリーがありました。


第二次世界大戦中、敵国からの脅威を避けるため、エルミタージュ美術館の職員たちは、コレクションを安全な地へと移動する大プロジェクトを開始しました。疎開先は、ウラル山脈中部の街スヴェドロフスク(現・エカテリンブルク)。列車によってコレクションは運ばれ、館内には絵を抜き取った後のおびただしい数の額が残りました。
ある日、疲弊した兵士たちがコレクションの大移動で空っぽになったエルミタージュ美術館に訪れたことがありました。しかし学芸員たちは空になった額の前で、以前飾られていた絵画の解説をはじめました。実物はそこにありませんが、兵士たちはその話を聞いて想像を膨らませ、幸せな心地になったと言います。過酷な状況下の中、美術品が人々に与えものは大きかったのです。


いまお話したのは、映画のほんの一部分です。ぜひ、みなさまも本編をご覧になってはいかがでしょうか。エルミタージュ美術館のコレクションを高画質な画像で鑑賞できるだけでなく、ロシアの歴史とその背景を知ることのできる一本です。
また、現在、六本木・森アーツセンターギャラリーにて「大エルミタージュ美術館展」が行われていますので、併せてご覧になることでより理解が深まることかと思います。




ミシマ


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by matsu_bi | 2017-04-01 14:40 | 広報活動

スクールプログラム「アーティストの1日学校訪問」@港区立笄小学校

先日、港区立笄小学校の図工教諭である江原先生にお招きいただき、笄小学校で行われた5年生の図工の授業に参加してきました。

講師は淺井裕介さん。
身の回りの素材を用いて、キャンバスに限らず角砂糖の包み紙などへのドローイング、泥や白線を使った巨大な壁画や地上絵のシリーズまで、あらゆる場所と共に奔放に絵画を制作するアーティストです。

今回の授業は様々な土地の土を使って、先生方や現代美術館の方々が貼り合わせた大きな不織布にみんなでひとつの絵を描こうというものでした。
そこで、当館もお庭の土を提供しました。
他には海外の土や○○さん家のお庭の土など、様々な土が集められていました。

授業が始まると、淺井さんが二枚の大きな不織布の中央に、一枚には鳥を、もう一枚にはおおかみのような獣を描きました。
これから、この動物の周りにみんなで森を作るということでした。
森作りは丸を描くことから始まりました。最初は1つ、次は丸を2つつなげたもの、次は3つ、次は4つ。
丸を描くだけでも、まん丸だったり楕円だったりと十人十色みんな少しずつ違っており、個性が見えて面白いものですね。
それから、丸から木を生やし、枝と葉を描きました。そして、根の部分にはなんと、動物を描きました。
淺井さん曰く、「土で描いているんだから、根が動物の形でもおかしくないでしょ」、とのことでした。
この絵にみんなで植物や動物に色をつけたり、空に星を散りばめたりして装飾していきました。
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完成したものが、こちら!
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こんなに素晴しい大作が出来上がりました!
そして、この絵を笄小学校の校舎の外壁に展示するとのことで、拝見してきました。
しかし残念なことに、鳥の絵は鳥が描かれていたからか強風に乗って飛んでいって(破れて)しまったそうで、獣の絵だけの展示でした。
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素材とテーマの影響か外で見るほうがしっくりきます。さらに、この場所は学校の敷地外からも見えるので、近隣の方の目にも触れます。自分たちが作った作品を先生や現代美術館の方々の協力のもと展示してもらい色んな人に見てもらうということは、単に技能や知識の習得だけでなく自分を取り巻く環境についても学べ、子どもたちにとって良い経験になるだろうと感じました。そして、なによりプロのアーティストである淺井さんとともに創作したことは、子どもたちみんなが持っているアートの才能、感性を引き出すきっかけになるでしょう。
そして、当館も近隣の学校と連携し、地域の子どもたちが美と出会う場を提供していきたいと思います。

最後に......淺井さんの個展「この本に描く」が2月5日(日)まで恵比寿のNADiff a/p/a/r/tで開催中です!
個展の詳細はこちら

山口


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by matsu_bi | 2017-01-25 16:52 | その他

サントリー美術館の内覧会へ

本日は、サントリー美術館の内覧会に足を運びました。
明日から公開の「コレクターの眼 ヨーロッパ陶器と世界のガラス」展です。

4階第1展示室にはヨーロッパ陶磁、3階第2・3展示室には世界のガラスが展示されていました。
第1展示室は、18世紀のデルフト(オランダ)をはじめ世界各地のファイアンス、また、イタリアのマヨリカ陶器が中心となっていました。
第2・3展示室は、古代オリエントから現代のものまでと幅広い時代のガラス作品で構成されていました。
器に描き付けられた繊細な絵や、宝石のように輝きを放つガラスの姿に、すぐに心を奪われました。
また、キャプションによる解説がとてもわかりやすく、制作方法や時代の流れ、作家の制作意図等が、すっと頭の中に入ってきました。
作品の美しさ、華やかさを楽しむことにとどまらず、学びの場としても大変有意義な時間を過ごすことができました。

そして、展示品がすばらしかったのはもちろんですが、それら一つ一つを美しくみせる照明も興味深かったです。
もっとも美しく見えるように、違和感なく自然に鑑賞できるように、照明が設計されているのです。
たとえば、光源に黒い筒上のものをぶせ、集光して作品が浮かび上がるように際立たせた工夫など、作品鑑賞だけでなく、照明の鑑賞?(笑)にも心打たれました。
立ち位置によって鑑賞者の影が映りこんでしまったり、作品にできる強い影が鑑賞の妨げになってしまったりと、展示照明は非常に難しいのです。
実際、私も展示の現場で照明には悩まされました。
一つ問題を直せば、また一つ問題が生まれたりと、延々に作業が続いていくのです(笑)。

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ご興味のある方は、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
以下、展覧会の詳細が載ったホームページとなります。
http://www.suntory.co.jp/sma/


ミシマ
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by matsu_bi | 2017-01-24 17:21 | レセプション

中国陶磁みてあるき2016

この春、東京では中国陶磁の展覧会が相前後して開催されています。

五島美術館、東京国立博物館、町田市立博物館、松岡美術館の4館で連携して、
「中国陶磁みてあるき2016」と題し、
各館の展示情報や関連作品などを相互に紹介しています。

当館でも、現在「松岡コレクション 中国の陶磁 漢から唐まで」を開催中の展示室4に
各館の展示情報紹介パネルを設置し、
パンフレットやチラシ、割引券などの配布を行っています。
是非お立ち寄りください。

展示の詳細、アクセスなどは各館のホームページをご覧ください。

五島美術館 「館蔵 中国の陶芸展」 開催中 2/20土~3/27日

町田市立博物館
常盤山文庫と町田市立博物館が語る―中国陶磁うつくし―」 開催中 3/12土~5/8日

東京国立博物館 「中国陶磁の技と美」 開催中 3/15火~5/15日

これを機会に、春の東京であちらこちら、中国陶磁を気軽に楽しんでみませんか?

(寺島)
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by matsu_bi | 2016-03-13 16:37 | 最新情報・お知らせ

あーとなおしゃべり

舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに

「まなざし」―今年のトレンドでしょうか。
期せずして続けて行ってまいりました。

戦後日本の具象彫刻界を代表する作家のひとりである
舟越保武は、岩手に生まれ、育ちました。
父は厚い信仰を持つクリスチャンでした。
保武少年にとってその姿は、
反発の対象となったこともあったようです。
親の姿や生き方が自分にとってどれだけ大切なことかが
わかってくるのは、ずっと後のこと。それは
誰もが、ほのかに感じることではないでしょうか。

やがて東京美術学校彫刻科へ進み、
中学時代から憧れたロダンのような作品作りを目指します。

美しい、具象の世界。石とは思えないほどのぬくもり。
しなやかな命の表現。
静けさの向こうがわにひそむ、厳しさ。
病を得てからの左手による作品の数々…その、力強さ。

9月6日(日)まで練馬区立美術館で開催しています。
言葉にならない癒しの空間が、そこにあります。

黒川
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by matsu_bi | 2015-08-01 16:55 | その他

あーとなおしゃべり シャルフベックのまなざし

「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」 展

やっと、行かれました。東京芸術大学大学美術館にて開催中の展覧会です。

「フィンランドの国民的画家による初の回顧展」と銘打つだけに、初期から晩年まで80点以上の作品が展示されていました。
幼い日の事故により、小学校に通えなかったそうですが、家庭教師によって絵の才能を見出され、国内の芸術学校や画塾で学んだあと、パリにわたり、マネ、セザンヌ、ホイッスラーなどの影響を受けました。女性らしい、繊細で柔らかなタッチ、何よりも対象を見つめるまなざしの暖かさに心打たれました。

1889年のパリ万博で銅メダルを獲得した《回復期》は彼女の代表作でもありますが、その数年前に描かれた《扉》という作品が個人的には好きです。

7/26(日)まで芸大美術館、その後、仙台・宮城県美術館、広島・奥田元宋・小由女美術館、神奈川県葉山・神奈川近代美術館 葉山と、来年3月まで巡回展が続きます。

また、違うスペースで、もう一度じっくり作品に向き合いたいと思っています。 黒川

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by matsu_bi | 2015-07-20 15:03 | その他

第20回 記念特別展 秘蔵の名品 アートコレクション展

貸出展示のお知らせです(^∀^)

2014年8月31日(日)までホテルオークラ東京にて下記の作品をご覧いただけます♪

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円山応挙《鶏・狗子図》

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岡本秋暉《花卉孔雀図》

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上村松園《春宵》

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伊藤小坡《秋の夕》

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山口蓬春《夏果図》オランダ皿の静物


ホテルオークラ東京
2014年8月8日(金)-8月31日(日)
第20回 記念特別展 秘蔵の名品 アートコレクション展



ぜひご覧ください♪

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by matsu_bi | 2014-08-10 14:29 | 貸出展示

夏の特別展】なるほど!古代エジプトーキミも未来のエジプト学者ー

貸出展示のお知らせです(^∀^)

ただいま、古代オリエント博物館にて当館所蔵作品15件をご覧いただけます♪

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チラシ中央の彩色人型木棺頭部は当館のものです!


古代オリエント博物館
2014年7月5日(土)-8月31日(日)
夏の特別展 なるほど!古代エジプトーキミも未来のエジプト学者ー


ぜひご覧ください♪


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by matsu_bi | 2014-08-10 12:11 | 貸出展示

シャガール展

 貸出展示のお知らせです(^∀^)


2014年4月17日(木)-6月8日(日)まで愛知県美術館にて
下記の作品をご覧いただけます



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マルク・シャガール《ラ・ぺ通り》1953-54年








 ぜひご覧くださいませ♪

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by matsu_bi | 2014-04-05 09:00 | 貸出展示

追憶の美人 日本画家・鏑木清方


 貸出展示のお知らせです(^∀^)


2014年4月5日(土)から年5月11日(日)まで佐野美術館にて
下記の作品をご覧いただけます



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鏑木清方《蛍》大正5~8年頃


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鏑木清方《保名》昭和9年








 ぜひご覧くださいませ♪

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by matsu_bi | 2014-04-02 09:00 | 貸出展示

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by matsu_bi
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